日本全国で働き方改革が進められています。介護現場もその例に漏れません。
介護現場では主に、スタッフの肉体的な負担を減らすための改革が進められています。今までは長時間働くのが当たり前だったのですが、最近は短時間勤務を認める施設が増加傾向にあります。一日6時間ほどの勤務なら、肉体的な負担は大幅に軽減されます。疲れている状態で仕事をすると様々な問題が起こりますが、短時間勤務ならその心配も減らせます。介護の質をアップさせることにも繋がり、利用者側からも歓迎する声が上がっています。
ただし短時間勤務を選ぶと、ただでさえ安い月収がさらに半減してしまう点が問題視されていました。その問題を解決するため、多くの施設がダブルワークを認め始めている点も見逃せません。他の業界でも短時間勤務を選択できるようになりつつあり、近年はダブルワークもしやすくなっています。在宅でできるクラウドソーシングなどを組み合わせて一定の月収を確保する人も増えてきました。
また、柔軟な働き方ができるよう法律や資格制度の見直しも進められています。キャリア段位制度という評価制度も始まっていて、各個人の能力を客観的に評価することで適切な人材配置ができるようになりつつあるのです。介護報酬の見直しも随時行われていて、将来的には今よりもずっと働きやすい環境が整うのではないかと期待されています。
それらに加え、介護スーツをはじめ介護用ロボットの開発も進んでいます。介護用ロボットが実用化に至れば、肉体的な負担はさらに小さくなることでしょう。